SAPでSCOTを使用してメール通知を設定する方法

SAPでSCOTを使用してメール通知を設定する方法
概要
SAPシステムでは、業務アラートや通知、ワークフローのメッセージなどを自動でメール送信する機能があります。SCOTトランザクションを使用することで、SMTP(メールサーバー)と連携して、外部宛てのメール送信が可能になります。この設定を行うことで、システム管理者やエンドユーザーに対するリアルタイムな情報提供が実現できます。
SCOTトランザクションとSMTPノードの設定
SAP GUIでトランザクションコード SCOT を入力して実行します。 「SAPconnect 管理」画面が表示されます。 メニューバーから [設定] → [SMTP 接続]→ [Outbound Messages]→ [SMTP Nodes] をクリックします。
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ノード一覧画面で、ツールバーの [ウィザードの開始](または「魔法の杖」アイコン) をクリックします。
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ノード作成。
「送信ノード作成ウィザード」が起動します。手順に従って次を設定します:
送信方式の選択(ノード):
→「インターネット メール(SMTP)」を選択し、「次へ」。
ノード名と説明:
→ ノード名は任意
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SMTP サーバー設定: メールホスト:smtp.example.com(SMTP サーバー)
ポート番号:25 または 587(必要に応じて TLS/SSL)
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ノードの確認:
「INTERNET」が選択されていることを確認。
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「完了」を押して、ウィザードを終了します。ノード一覧に以下のようになります。
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インターネットメールドメインの設定
トランザクション SCOT を開いた状態で、メニューバーから
[設定] → [インバウンド設定] を選択します。
デフォルトドメイン:自社のメールドメインを入力(例:sample.com)
保存(Ctrl + S)して終了します。
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テスト送信(SO01でのメール送信確認)
SCOT や SMTP ノード、送信ジョブの設定が完了したら、実際に SAP システムからメールが送信できるかテストを行いましょう。
ここでは SAP ユーザーの送信トレイである SO01 を使ってテストメールを送信します。
手順
SAP GUI でトランザクションコード SO01 を実行します。
→ ユーザーの送信トレイが表示されます。
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画面左上のメニューから [New Message]を選択します。
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以下の内容を入力します:
タイトル:任意(例:送信テスト)
本文:簡単なテストメッセージを記入
受信者:外部メールアドレス(例:自分のメールアドレス)
入力後に、Typeで「External Address」を選択
「送信アイコン」ボタンを押して送信します。
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トランザクション SOST を実行して、送信ステータスを確認します。
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メールの送信ステータス一覧が表示されます:
ステータスが「Waiting」や「Cancelled」の場合、まだ送信されていません。
対象のメールを選択した状態で、ツールバー上のボタン
「Start Send Process for Selection(選択された送信プロセスの開始)」 をクリックします。
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SAP が即時にメール送信処理を開始します。
数秒待ってから、実際にメールが届いているか、宛先メール(例:自分のメール)を開いて確認してください。
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Fin.